『とりあえずシャワーを浴びさせて欲しい件』
この間ね、野郎3人で鍋をやる事になったんですよ。僕の家で。
この時期になると突発的にやりたくなるんですよね、チェル鍋を。その日に集まった野郎共は急な声掛けに応じてくれた友達たちなのです。
でね、とりあえず18時にうちに集合という事になっていたんですよ。で、1人は遅れて参加という事だったんで、野郎Aだけが予定通りの時間に僕の家に来る事になっていたんです。
でね、僕はというと、時間を逆算して動き出していたんです。ランニング、シャワー、部屋の片付けをして18時になる様に。
でね、ランニングが終わって、ひと段落着いたのが17時半だったんですよ。で、シャワーを浴びようと思った矢先、
ピンポーン!
と友達(野郎A)が来たんですよ。早く着き過ぎてしまったとかで。でね、僕はとにかくシャワーを浴びたくて堪らなかったので、友達が玄関で靴を脱いでる時に、
『ちょっと俺、シャワー浴びるから勝手に部屋でくつろいでてくれ!』
と言い、シャワーを浴びに行ったんです。そして、風呂場で、ふと思ったんです。
あいつ…勘違いしてないだろうか?と。
あのね、友達は僕が走っていた事を知らないんですよ。友達が来た時は汗も完全に引いていたし。
友達は、僕がずっと家で待機していたと思っていたと思うんです。
だからね、友達からしたらね、風呂行くタイミングがおかしいんですよ。会ったと同時に、僕に『シャワー浴びて来る』なんて言われたのですから。
『あいつ………ホモ?』
と、玄関で多少なりとも思ったと思うんですよ。何故、いきなり風呂??と。
でね、そんな軽い疑惑を抱きながら、友達は部屋に向かう訳じゃないですか?
あのね、部屋の片付けはまだしていなかったんで、布団は完全に引きっぱなしなんですよ。しかもね、たまたま布団を干した日で、それを部屋に戻した時だったんで、綺麗に敷かれた状態だったんですよ。
そんでね、これ本当に話作ってないんですけど、僕、枕2つ使って寝てるんですよ。つまりね、布団が綺麗に敷かれた状態で枕は2つ横並びにセットしてある状態だったんですよ。
多分ね、友達は部屋に入るなり、アゴ外れたと思うんですよ。そう、疑惑が確信に変わったと思うんです。
そしてそして、悪い事は続く物で、僕、風呂後の着替えをパンツ1枚しか持って来てなかったんですよ。
こんなね、友達が絶体絶命の状況下の中ね、僕がパン1で登場したらね、友達、気絶するんじゃないか?という心配をシャワー浴びながらずっとしていたんですよ。いや、本当に。笑
まぁでもね、考え過ぎと良く言われるんでね、あんまり気にせずに、風呂出て、パン1で友達が待っている部屋に入ったらね、友達がこの世の終わりみたいな顔でソファーに座っていたんですよ。
絶対に勘違いしとるΣ(゚д゚lll)!!
そんでね、こういう時って、この頭の中の事情の話は一切しないんですよね。お互い。暗黙の了解なのかなんなのか。なんか2人の時はしにくいんですよ。
僕
『お前、俺の事をホモだと思ってる?』
友達
『お…おおっ…思ってねぇよ(((;゚Д゚)))』
みたいなったら嫌ですし。笑
結局は、その後、野郎Bが来て、3人になった時に『さっきね…』と思っていた事を話したら、野郎Aもカミングアウトし出したんですよ。
『掘られる覚悟でいた』
と。
だから俺はホモじゃねぇー!!!
というか覚悟するなよ。笑
勘違いだけはされたくないと思った32歳の夜でした。
おしまい