『僕がお持ち帰りをした日』
これは、まだ僕がmixiで日記を沢山書いていた頃の出来事。だから、3、4年前の話だと思います。
僕がクラブに行き出したのは丁度この頃で、週末はいつもクラブに…とまでは行きませんが、結構な頻度で行っていました。動機は不純で、
『何かエッチな出会いがあるのではないか(´Д`*)ハァハァ』
という物で、いつも期待に胸を膨らませ1人ぼっちで終電に乗り、1時間ほど電車に揺られ、1人ぼっちで渋谷のクラブに足を運んでいました(同情するなら金をくれ)。
かといってナンパをしまくっていたかと言うとそうでもなく、基本1人で入り1人で帰っていました。
何故かと言うと、答えは単純でナンパする勇気がなかったからです。
でもね、ある日、思ったんです。三振でも良いからバットは振ろうと。見逃しが1番良くないなと。とりあえず、バットを振ることから始めて行こうと。空振りでも良いじゃないかと。
そう、僕はバットを振る覚悟を決めた訳です。
~数日後~
僕は渋谷のクラブにいつも通り1人で来ていました。今日の目標はとりあえずバットを3回振ること。結果は散々でも良いじゃないか!ダメで元々。所詮、ただのブ男。お持ち帰りなんて無理な事は百も承知だよコノヤロー!!!!
とか言いつつ、万が一の可能性を考え財布には4万を忍ばせていました。
~そしてそして、覚悟を決めた記念すべき第1打席が幕を開けた訳であります~
まずは壁際に立っている、お酒を持っていない清楚系のお姉さんです。ちょっと長澤まさみに似ています(※以下 まさみ)。
僕
『なんかお酒呑まないのー?』
まさみ
『呑むー!!』
なんとアッサリ成功。いや、これは成功と言って良いのか微妙ですが、とりあえず、悪くないスタートです。
そして、お酒を奢り、乾杯をし、当たり障りのないトークをする訳ですが、なんかね、食い付きがすげぇ良いんですよ。酔っ払ってるからかも知れないですけど。
なんか距離が近いと言うか、なんというかまさかの初打席ホームランのにおいがプンプンする訳ですよ。だからね、僕は言ったんです。
『ちょっと俺、別のフロアに行って来るね!また後で来るからその時にまた乾杯しようねー!』
と。
『えーwチェルさん何やってんのーΣ(゚д゚lll)』
と、思いのチェリーボーイの皆。とりあえず、メモ張とペンの用意をしてから続きを読んでくれたまへ。
僕が思うに、ナンパという物は、いかにガッツかないかが重要な訳ですよ。
『ナンパ?クラブはそういう所じゃないぜ!音好きな奴の集まる所だぜ!!』
的な、本物感を出すんです。これがギャルの胸を打ち『ス…ステキ(´Д`*)ハァハァ♡』と股間を湿らせる1番の方法だとナンパ白帯の僕は思っている訳ですよ。
Are you understand?
話を戻すぜ!!
でね、まぁ、まさみちゃんと別れた訳ですよ。
まさみ
『私ずっとここの壁際にいるからさ!また来てねー』
チェル
『おう、分かった』
なんて言って。
で、別のフロアに行って5分も経たないうちにこう思う訳ですよ。
まさみに会いてぇ………
と。笑
だって上の階に来た所で友達がいる訳じゃないですしねwだから戻る事にしたんです。これはこれで面白いかなと。笑
僕は下の階へ走りました。
マサミー!!o(゚д゚o≡o゚д゚)oキョロキョロ
あっ、まさm…
↑こんなんになてた。
( Д ) ゜ ゜ なぬーーーーーーーーっ!!!!!
目玉が飛び出す僕。
イケメンとディープキスをしているまさみ。
まさみのケツを揉んでいるイケメン。
終わりの見えない長いディープキスを目の前に立ち尽くす僕。気付けば腹と股間が立ちぱなっしになっていました。
殺してくれ…(´;ω;`)
誰か負け犬で変な性癖の俺を…(´;ω;`)
殺してくれぇーーーーっ(´;ω;`)
と、一時致命的なダメージを受ける物の、今日はダメで元々バットを振りに来ただけな事を思い出し、気を取り直し2人目のターゲットを探します。
~ウロウロ ウロウロ~
1時間くらい経った頃でしょうか?1人でいるギャルを発見。そして、さっきと同じ手口で声を掛けます。
僕
『なんか呑まないの?』
ギャル
『呑むー!!』
なんと、またしても成功。そして、さっきの様にお酒を奢り、乾杯をする訳です。
ギャル
『お兄さん名前なんて言うのー?』
僕
『◯◯(←本名)だよー!君は?』
ギャル
『サリナ(仮名)だよ!よろしく♡』
なんてラフな挨拶をすませ、僕はこの後、しばらくサリナと一緒にいることに。
~それから1時間後~
サリナと僕の距離はとんでもなく近くなっていました。密着度がとりあえずヤバいす。
胸、常に当たってるっす。顔、超近いっす。
これって勝負に出るなら今か?今なのか?タイミングが分からない僕。
そして叫ぶDJ。
DJ
『今日お持ち帰りされても良いって女は手ぇあげろぉおおお!!』
サリナ
『フォオオオオオオ!!』
今だぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!
僕
『あのさ…ラブホ行く?』
サリナ
『………うん』
僕達は手を繋ぎクラブを出た
つづく